2008年08月07日
チョコ:いきなりだけど、鉄と木はどっちが強いと思う?
ミ ミ:鉄に決まってるでしょう!?
チョコ:そうとは限らないよ。こういう問題を考えるとき、ポイントは、条件を同じにして比べることなんだ。
ミ ミ:どういう条件で比較すると良いの?
チョコ:建築材料の場合、重さ当たりの強さで比べるのが良いんだ。より軽い材料で、同じ強さが発揮できれば、軽い材料の方が使いやすいよね。
ミ ミ:なるほど!で、結果は?
チョコ:同じ重さの鉄と木を比べると、木のほうが強いんだ!
ミ ミ:本当なの?
チョコ:うん!
ミ ミ:どのくらい違うの?
チョコ:木と鉄を比べると、引っ張り強度は鉄の約4倍、圧縮強度は鉄の約2倍。木とコンクリートを比べた場合には、引っ張り強度はコンクリートの約200倍、圧縮強度はコンクリートの約10倍もあるんだ。【注①】木=杉の場合。引っ張り強度・圧縮強度とは、材料を引っ張ったり、圧縮したときに、その材料が壊れる限界の数値です。
ミ ミ:軽い割には強いというわけね。でも、どうして木材は強いの?
チョコ:それは、木材の構造にあるんだ。木材は、無数の細胞(部屋)で出来ているんだけど、その壁はセルロースとリグニンで作られているんだ。
ミ ミ:セルロース、リグニンと言われても、まったく分からないわ。
チョコ:セルロースは「鉄骨」、リグニンはその間をふさぐ「コンクリート」にたとえられるんだ。セルロースが束になったミクロフィブリルという繊維の強度は、鋼鉄の5倍以上の強さを持つから、鉄よりも強くなるわけなんだ。
ミ ミ:でも、木は鉄に比べて火に弱いでしょう?
チョコ:大きな板や太い角材は、鉄より火に強いんだ。
ミ ミ:どうして?
チョコ:当たり前の話なんだけど、火は酸素がないと燃えないからね。木は火がつくと表面が炭化して、この1~2㎝の炭化層が酸素の供給を遮断(しゃだん)するから、1000度近くの温度にも耐えられると言われているんだ。【注②】鉄は600度を超えると強度が低下し、720度で変形が大きくなります。
ミ ミ:なるほど、見直したわ!
チョコ:僕のこと?
ミ ミ:違うわ、「木」のことを!
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